救急患者 受け入れ拒否問題に対し毎日新聞にこんな記事がでました。
さいたま市:「救急体制不十分」 収容断られ女性死亡、検証結果を公表 /埼玉
さいたま市で6月、車にはねられた車椅子の女性(38)を救急搬送しようとしたところ、病院で受け入れを断られ、その後女性が死亡した問題で、同市消防局は15日「収容先を迅速に決める体制が不十分だった」などとする検証結果を公表した。また、搬送の仕組みについて再発防止策を講じる考えを示した。医師らで作る、県中央地域メディカルコントロール協議会が14日に検証結果をまとめた。
報告書によると、救急隊は、女性に意識はあったものの頭と腰を負傷していたことから入院が必要な「中等症」と判断。搬送先を探したが11病院が「専門医がいない」などの理由で断り、現場到着から搬送まで約2時間半かかった。女性は病院到着直後、意識不明に陥り出血性ショックで死亡した。報告書は「搬送に時間を要したことで死亡の可能性が高まった」と指摘した。
再発防止策として市消防局は、手術や入院を前提とした搬送が病院側に患者を受け入れにくくさせている要因の一つとみて、まずは医師による診察のみを受けさせ、その後、別の搬送先を探す仕組みを強化する考えを示した。【林奈緒美】
しかし、こんな事例もあります。
加古川市に3900万円賠償命令(2007年04月10日)
兵庫県加古川市の市立加古川市民病院で2003年、急性心筋梗塞で運ばれた男性が死亡したことを巡り、医師が効果的治療が可能な病院への転送を怠ったのが原因だとして、妻 ら遺族4人が同市を相手取り、慰謝料など計約3900万円を求めた訴訟の判決が10日、神戸地裁であった。橋詰均裁判長は「効果的な治療を受けていれば90%程度の確率で 助かった」として、請求通り約3900万円を支払うよう同市に命じた。
この記事だけだと医師の判断ミスのようですが、実際は来院時(徒歩で来院)より心筋梗塞と診断し治療、転送先を探し連絡するも休日で断られたそうです。
このような判例があると、とりあえずの診察なんてできません。救急隊もすぐに帰ってしまい、次の搬送先を探してくれません。
机上の空論より、いかにして救急医療に人員(=予算)を確保できるか考えた方が効果があると思います。
読んでくれてありがとう
↓クリックすると、順位がアップしますので、応援よろしくお願いします。