緑内障検査

緑内障

【 症状 】

緑内障は、眼球の後ろの視神経が、眼圧により圧迫され、視野が狭くなる病気です。緑内障は特に痛みを感じるわけでもなく、ゆっくり進行します。視野が少しずつ欠けていくわけですが、明るさに対する感度が落ちていくので、なかなか自覚症状として感じることはできません。ある程度症状が進んでも、もう片方の目によって補われるため気付かないようです。気付いたときには末期症状というケースも多く見られ、場合によっては失明に至るケースもあります。

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【 原因 】

緑内障の原因は眼圧上昇にあります。眼圧上昇の要因として…

  • 栄養を運ぶ房水の出口「隅角」が狭くなる
  • 房水の流れる経路「線維柱帯」が詰まる

…などがあります。生まれつきによる場合もありますが、生活習慣病の一つであるとも言われています。外的圧力や食生活との因果関係が指摘されています。

【 治療方法 】

緑内障の治療は…

  • 点眼薬
  • 内服薬
  • 点滴薬    …があります。

【 予防 】

血流を改善するために、規則正しい生活習慣や食生活が重要とされています。

  • 十分な睡眠
  • 適度な運動
  • ストレスを溜めない
  • 喫煙は控える
  • 脂分は控える
  • 緑黄色野菜を摂る

緑内障は自覚症状がないため、気付いたときには手遅れとなるケースも多い病気です。中高年の方は特に定期的な眼科検診をお勧めします。

【 検査方法 】

緑内障の診断には、画像解析検査・視野検査などが必要です。

初期に自覚症状がほとんどない緑内障では、病気の早期発見のために検査がとても重要です。また、病気が見つかった後の、病気の進行や治療の効果を確認するためにも、定期的な検査が必要になります。

画像解析検査

神経乳頭や視神経線維層を形状解析を分析する装置により解析し、緑内障の進行度合いを見ます。

◎眼底次元画像解析(OCT)

光干渉断層計により、視神経乳頭ならびに視神経線維層の厚みを計測します。目のエコー検査のようなものと考えてください

 

自動視野計

視野の範囲を調べます。緑内障の進行具合を調べるのに大切な検査です。初期の緑内障は中心部位から15から30度以内に視野の異常が出始めます。

異なる明るさ・大きさの光を提示して、光が見える最小の輝度からその位置の感度を決定する視野検査で、静的視野検査と呼ばれます。初期の緑内障の検出感度が高く、初期から中期の緑内障の経過観察に適しています。

当院で取り扱っている機械はアイモは緑内障(予備軍含む)などによる視野異常の検出を目的とした視機能評価機です。
従来のハンフリー視野検査と比較し、検査時間の短縮や日常と同じように両眼を開いた状態でリラックスして検査ができることが特徴です。
検査結果も同等な結果が得られ、互換性も高くなっています。